【スポーツの秋】一度帰宅するとジムに行けない理由とは? 脳科学とトレーニング原則でつくる運動の習慣化
2026年10月4日

こんにちは!
烏丸御池鍼灸整骨院です!
京都市も長く続いた9月の秋雨から秋風が心地よく感じられる季節になりつつあります。
「スポーツの秋」という言葉の通り、「そろそろ体を動かそうかな」「ジムに通ってみようかな」と新しく運動を始めようと考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、いざ始めてみると直面するのが「仕事が終わって一度家に帰ると、どうしてもジムに行くのが面倒になる」という問題です。
「自分はなんて意志が弱いんだろう……」と落ち込む必要はありません。実はこれ、意志の強さだけの問題ではなく、「脳の仕組み」や「環境」が関係していると考えられています。
今回は、秋から始めるトレーニングを三日坊主で終わらせないために、帰宅すると動きにくくなる理由と、トレーニング原則を活用した習慣化のコツをお伝えします。
第1章:秋は運動の絶好のチャンス!でも立ちはだかる「前頭前野」の壁
秋は涼しく過ごしやすい気温になり、夏場よりも体力を消耗しにくいため、新しく運動を始めるには一年の中でも適した季節の一つです。
しかし、「仕事帰りにジムへ行こう」と意気込んでいても、一度家に帰ってしまうと急にやる気が失せてしまうことがあります。この原因の一つとして、思考や判断を司る脳の「前頭前野(ぜんとうぜんや)」の疲れが挙げられます。
前頭前野は、日中の仕事や判断の連続によって夕方には疲れやすくなり、「決める」こと自体が負担になりやすいと言われています(いわゆる「決定疲れ」)。
そんな状態で、一度帰宅してリラックスした状態から「着替えて、靴を履いて、再び外に出る」という決断を下すのは、とても大きなハードルです。
さらに、「家」は多くの人にとって「ゆっくり休む場所」という合図になっています。
家に入った瞬間に体が休息モードに切り替わり、再び外へ出る気持ちが薄れてしまうのも自然なことです。
第2章:「やる気」を待つのはNG!動き出すことで高まる「作業興奮」
「秋だし、やる気が出たら体を動かそう」と考えて待っていても、なかなかやる気は湧いてきません。
やる気やモチベーションには、脳の「側坐核(そくざかく)」という部位が関わっていると言われています。
そして、やる気は「動き始めてから、後から出てきやすい」ことが経験的に知られており、これを「作業興奮」と呼びます。
つまり、「やる気が出たから動く」のではなく、「動くからやる気が出てくる」と考えるほうが、実践的です。
疲れた頭に「今日ジムに行くかどうか」を相談しているうちは、なかなか動き出せません。
意志の力だけに頼るのではなく、「考えなくても体が運動に向かう仕組み」を作ることが成功の鍵です。
第3章:効果を出すための大原則「反復性(継続性)の原則」を知ろう
スポーツの秋にせっかく始めた運動を成果につなげるために、押さえておきたいのがトレーニング科学における「反復性(継続性)の原則」です。
筋肉や神経系、心肺機能の変化は、1日や2日ハードに運動しただけでは得られません。
「規則正しく、長期間続けること」によって、身体は少しずつ適応し、筋力の向上や体力の維持、スタイルの改善といった変化につながっていきます。
気合を入れて「1回で完璧なトレーニング」を目指すよりも、運動のハードルを下げる工夫をして「無理なく長く続けること」が、効果的なアプローチとされています。
なお、慣れてきたら、体調に合わせて少しずつ運動量や負荷を増やしていくことも大切です。
第4章:脳の罠を回避する!秋の運動を「自動化」する3つのテクニック
疲れによる迷いに負けず、反復性(継続性)の原則を守るためには、「家に帰る前」に行動を仕組み化(自動化)することがポイントです。
① 「職場⇒ジム⇒家」のルートを作る
「家」というリラックスできる誘惑の多い空間を挟まないよう、仕事帰りに直接ジムや運動スポットへ立ち寄る導線を作りましょう。
② ウェアや準備物は朝のうちにカバンへ
夕方の疲れた状態で「何を準備しようか」と考えなくて済むように、準備は前日や朝のうちに完了させておきます。
③ 「5分だけ体を動かす」ルールを設定する
「しっかり1時間運動する」と思うと気が重くなります。「5分ストレッチするだけ」「1曲分歩くだけ」とハードルをぐっと下げて、まず足を動かしてみましょう。動き出すと作業興奮によってやる気が出てきて、そのまま続けやすくなります。
第5章:運動習慣がもたらす、秋から冬へ向けた心身の変化
運動が習慣化すると、日常の歯磨きのように「やらないと落ち着かない」状態へと変わっていく方も多くいらっしゃいます。
秋から継続して運動を行うことで、冬場の体重増加の予防や基礎代謝の維持・向上、また冷えや肩こり・腰痛への対策の一つとして役立つことがあります。
免疫機能にも良い影響があると報告されています。
さらに、運動によって分泌されるセロトニンやドパミンといった神経伝達物質は、秋から冬にかけて起こりやすい気分の落ち込みやストレスの軽減に関わると考えられています。
第6章:まとめ〜無理のない「仕組みづくり」でスポーツの秋を楽しもう〜
「一度家に帰ると運動できない」のは、意志が弱いからではなく、疲れた状態では誰にでも起こりやすいことです。
スポーツの秋をきっかけに健康的な身体を手に入れるために必要なのは、強い意志や努力よりも「無理なく続けられる環境設計」です。
- 疲れた状態で「やるかどうか」を考えさせない!
- 帰宅前のルート上で体を動かす仕組みを作る!
- 継続することを意識して、小さな一歩から長く続ける!
なお、持病や痛みのある方、久しぶりに運動される方は、急に頑張りすぎず、体調や痛みに合わせて無理のない範囲で始めてくださいね。
「秋から運動を始めたいけれど、何からやればいいかわからない」「一人だと続けられるか不安」という方は、ぜひ当院へご相談ください。お一人おひとりのライフスタイルに合わせた無理のないコンディショニングやトレーニング方法をご提案いたします!



